進む地球環境の破壊に歯止めを掛けるには、個人の意識改革が必要だと思う。
一人で出来ることは小さいが、皆が高い意識を持って行動すれば大きな成果を得よう。
まずは一歩。
食生活の見直しも立派なエコロジー。
「川原で雑草を摘むのがエコとやらなのか?」
狐が文句垂れる。
「食える草は雑草とは言わんのだ」
「侘しい。実に侘しいことだ」
「うるさい。貴様がアホみたいに食うから食料も金も尽きるんだろ」
「この甲斐性なしーっ」
頬を抓られる。
腹が立ったので蹴ろうとしたが、逆に蹴られた。散々だ。
「焼肉が食べたい」
「いいから黙って摘め。でないと今晩の飯は無いぞ」
「ぐうう」
苦虫潰したような顔で草むらに入ってく狐。
「エコの道は厳しいのだ」
だいたい日本人は贅沢だと思う。
身近に食べ物が溢れてるのに、あえて店に陳列されたものに手を伸ばす。
そういった行為が地球環境を破壊することに繋がる…気がしないでもない。
「ほれ」
一万円札がぴらり。
「な、な、な?どうした?」
「落ちてた」
ドロ付いた財布を川にポイ。
狐はこーんと鳴くと、くるり翻り、どろんとドレスアップ。
「焼肉食べに行くけど、来る?」
「お供させていただきます」
地球より自分が大切です。
# by zan9h | 2008-08-23 23:20 | 狐の嫁 | Comments(0)