狐の嫁77
古着屋で革ジャンを買った。
ちょいと高くついたが欲しかったんだもん。
「小袖の手」
狐が言った。
「袖から手が伸びて首を絞め…殺されてしまえ」
「途中から私情のようなものが混ざってる気が」
「大福を買ってくると言った」
じとり睨まれる。
「大福」
「…今度な」
狐は不貞腐れてこーんと鳴くとくるり回転しどろんと消えた。
翌日。
お気に入りの革ジャン着てスーパーに夕飯の買い出し。
散財したし財布の紐締めないとね…と、カゴの中から大福。
レジのおばちゃんがピッとスキャン。入れた覚えないよ?
「あのすみま」
「280円のお返しです」
お釣りを渡される。金を払った覚えもありませんが。
なんか首のあたりがひんやりする。あと袖の中がむずむず。
ハハハ。まあーいいかー。
ちょいと高くついたが欲しかったんだもん。
「小袖の手」
狐が言った。
「袖から手が伸びて首を絞め…殺されてしまえ」
「途中から私情のようなものが混ざってる気が」
「大福を買ってくると言った」
じとり睨まれる。
「大福」
「…今度な」
狐は不貞腐れてこーんと鳴くとくるり回転しどろんと消えた。
翌日。
お気に入りの革ジャン着てスーパーに夕飯の買い出し。
散財したし財布の紐締めないとね…と、カゴの中から大福。
レジのおばちゃんがピッとスキャン。入れた覚えないよ?
「あのすみま」
「280円のお返しです」
お釣りを渡される。金を払った覚えもありませんが。
なんか首のあたりがひんやりする。あと袖の中がむずむず。
ハハハ。まあーいいかー。
by zan9h | 2009-06-16 21:15 | 狐の嫁 | Comments(0)