狐の嫁71
突然世界が闇に包まれたら。
そりゃ驚くよね。驚いた。
洗濯物取り込もうとしたら目の前真っ暗。
何事!?…と慌てふためき派手にこけた。いたい。
「釣瓶落とし」
聞きなれた声が呟く。
「上から落っこちて人を襲う妖し」
「ほう、それとこのバケツがどう関係する?」
「メシの足しに雀でも捕ろうと思ってな」
大物が掛かったわいとカンラカラ笑う狐。殴ったろかい。
「屋根に仕掛け直しとけよ」
「知るかっ!」
狐はこーんと鳴くとくるり回転しどろんと消えた。
と、見上げれば雲行きが怪しい。
さっきまでの晴れ空が嘘のように暗雲立ち込め、今にも降り出しそう。
春なのに釣瓶落としとは。暗くなる前に急げや急げ。
そりゃ驚くよね。驚いた。
洗濯物取り込もうとしたら目の前真っ暗。
何事!?…と慌てふためき派手にこけた。いたい。
「釣瓶落とし」
聞きなれた声が呟く。
「上から落っこちて人を襲う妖し」
「ほう、それとこのバケツがどう関係する?」
「メシの足しに雀でも捕ろうと思ってな」
大物が掛かったわいとカンラカラ笑う狐。殴ったろかい。
「屋根に仕掛け直しとけよ」
「知るかっ!」
狐はこーんと鳴くとくるり回転しどろんと消えた。
と、見上げれば雲行きが怪しい。
さっきまでの晴れ空が嘘のように暗雲立ち込め、今にも降り出しそう。
春なのに釣瓶落としとは。暗くなる前に急げや急げ。
by zan9h | 2009-05-10 22:58 | 狐の嫁 | Comments(0)