幽霊日記8
藻抜けの殻。
何もない。遮るものの無い日差しが目に痛い。
親戚を名乗る強面の輩が根こそぎ持ってった。
大家のばあさんが教えてくれた。
ケツの毛まで毟り取られるとはまさに。
長居は無用だな。
強面の親戚とやらに出くわし、難癖付けられ借金肩代わりなんて御免被る。
退散決め込もうとした矢先、ばあさんに呼び止められる。
まさか家賃滞納の肩代わりか?
などと考えを巡らせる間に茶と茶菓子を出される。
請求を拒む準備に身構えたら違った。
家の戸の滑りが悪いから直して欲しい。
なんだそりゃ。
断るのもなんなので隣接するばあさんの家に行く。
確かに滑りが悪い。外して蝋でも塗るか。
雪の日の朝。
玄関で悪戦苦闘しているばあさんに店子の一人が言った。
学校から帰ったら直してやるよ。
佐々木緑のジャンパーのポケットには蝋燭が入っていた。
何もない。遮るものの無い日差しが目に痛い。
親戚を名乗る強面の輩が根こそぎ持ってった。
大家のばあさんが教えてくれた。
ケツの毛まで毟り取られるとはまさに。
長居は無用だな。
強面の親戚とやらに出くわし、難癖付けられ借金肩代わりなんて御免被る。
退散決め込もうとした矢先、ばあさんに呼び止められる。
まさか家賃滞納の肩代わりか?
などと考えを巡らせる間に茶と茶菓子を出される。
請求を拒む準備に身構えたら違った。
家の戸の滑りが悪いから直して欲しい。
なんだそりゃ。
断るのもなんなので隣接するばあさんの家に行く。
確かに滑りが悪い。外して蝋でも塗るか。
雪の日の朝。
玄関で悪戦苦闘しているばあさんに店子の一人が言った。
学校から帰ったら直してやるよ。
佐々木緑のジャンパーのポケットには蝋燭が入っていた。
by zan9h | 2008-02-19 22:25 | 幽霊日記 | Comments(0)